定期的にケアしたい肛門腺のお話
ワンちゃんの肛門付近には肛門嚢(こうもんのう)という分泌液が溜まる場所があります。
溜まった分泌液を便と一緒に排出できる子もいれば、溜まり続けてしまう子もいます。
※個体差があります
【ワンちゃんにこんな姿が見られたら要注意】
・お尻を気にして舐めたり、擦ったりしている
・お尻に触れることを嫌がる
・お尻から嫌なニオイがする
肛門嚢の中が分泌液でいっぱいになると破裂してしまい、
手術を受けることになる可能性があるため注意が必要です!
自己排出できない子は、1ヵ月に1度程度、シャンプーの際に絞ってあげましょう^^
★POINT★
終わった後スムーズにシャンプーできるのでお風呂場で行うと良いでしょう。
ティッシュやウエットティッシュを準備しておくと分泌液が飛び散らず汚れが拭けて◎
飼い主さんの爪が伸びているとワンちゃんの肛門を傷つけてしまう可能性があるので予め短く整えておきましょう!
尻尾をグッと、肛門を突き上げるように、表出させると肛門嚢が触れやすくなるのでポイントです。
犬種によっては尻尾が短かったり肛門腺が奥にあって難しいことがあります。
≪肛門腺の絞り方≫
【1】ワンちゃんの肛門の8時と4時の位置に指をあてます。
【2】空いている方で手で肛門をティッシュで覆い、押し出すようにして絞りだします。
分泌液が勢いよく出てしまうことがあるため飛び散らないように注意しましょう!
【3】お尻の汚れをやさしく拭いてあげましょう♪
≪絞り方のコツ≫
①しぼる方の手に飛び散り防止のティッシュなどを持ち、
②反対の手は、尻尾を逆手に持って背中側にすると、肛門腺が表皮付近にくるので、絞りやすいです。
「しぼる」というよりも、押し上げる感じで出てきます。
奥に押しながら上にあげる(真横からみると半円を描くように)と良いでしょう。
<注意点>
あまりに腫れている場合、素人が力任せにしぼってしまうと、破裂するので、注意が必要です。
腫れが大きい場合、よくわからない場合、
やり方が不安な場合はトリミングサロンなどでプロに相談してください。